有償ボランティアってどんなもの? アルバイトとは違うの?
交通費や食費など謝礼程度の金銭を受け取るボランティアのこと! アルバイトとは違って、最低賃金などは決められていないよ。
この記事の内容
- 有償ボランティアのメリットと注意点
- 有償ボランティアとアルバイトの違い
- 有償ボランティアはボランティアなのか
ボランティアというと、無償のイメージがあるかもしれませんが、実は有償のボランティアもあります。
今回は、有償ボランティアのメリットや注意点、アルバイトとの違いについて解説します。
有償ボランティアとは
交通費や食費など謝礼程度の金銭を受け取るボランティアのことです。
活動内容はさまざまですが、学習支援ボランティア、高齢者施設訪問、治験などがあります。
有償ボランティアのメリット
- 活動費用の負担が減り、活動を継続しやすくなる
- ボランティア募集する側も、謝礼が出すと人が集まりやすくなる(可能性がある)
- 責任感が高まる
長期で活動する場合、交通費や食費の負担は意外と大きくなります。
せっかくやりがいのある活動をしていても、費用がストレスになってしまうと、楽しく活動することが難しくなってしまうかもしれません。
少し遠くで活動したい方や、長時間の活動で昼食が必要な方にとっては、謝礼があると安心ですよね。
有償ボランティアの注意点
- 労災保険やボランティア保険の対象外になる
- 副業に当てはまる可能性がある
有償ボランティアは雇用ではないため、労災保険の対象外となってしまいます。
また、ボランティア保険の対象外でもあるため、ケガや病気の保障がありません。
社会人の方には、副業禁止の会社で働く人もいるのではないでしょうか。
金銭を得るすべての活動を「副業」としている会社では、有償ボランティアも副業に当てはまる可能性があります。
一方、副業禁止の職場でも確認してみたらOKをもらえた、というケースもあります。
有償ボランティアは「労働」ではないため、許可をもらえることもあるようです。
副業禁止だけど有償ボランティアをやってみたい、という方は、すぐにあきらめずに会社に問い合わせてみましょう。
有償ボランティアとアルバイトとの違い
最低賃金が保障されるか
アルバイトの場合、地域や職種ごとに最低賃金が決められています。
有償ボランティアにはこのような規定がなく、受け取る金額もさまざまです。
利益を得ることが目的か
有償ボランティアは、謝礼として少額の金銭を得ることはあっても、金銭を得ることが目的ではありません。
少しでも多くの利益を得たい人は、有償ボランティアよりアルバイトの方が向いています。
ボランティアをしたいけど、活動先が近くにないので交通費程度のお金があると助かる、という人は、有償ボランティアがオススメです。
有償ボランティアをめぐる議論
実は、有償ボランティアはボランティアといえるのか、という議論があります。
ボランティアには4つの原則があります。
- 自主性・主体性
- 社会性・連帯性
- 無償性・無給性
- 創造性・開拓性・先駆性
有償ボランティアは、この無償性の原則に当てはまらない、という意見があるようです。
この原則から考えると、有償ボランティアがボランティアといえるかは微妙ですが、交通費程度の謝礼が出ることで、社会に役立つ活動に参加できる人が増えるならいいのかなと思います。
今回は、有償ボランティアのメリットや注意点などを紹介しました。
活動費の負担が不安なので長期ボランティアを始められない、という方は、有償ボランティアを視野に入れてみてはいかかでしょうか。
かり~
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