【世界遺産検定】ロマネスク様式とは?交差ヴォールトやティンパヌムについても解説!

世界遺産検定

世界遺産検定の勉強をしていると、

「ロマネスク様式ってなんだろう?」
「建築様式とか色々出てくるけど、何が違うの?」
「そもそも建築様式って何!?」

と感じることはありませんか?

世界遺産検定のテキストに登場する建築様式はなんと30個以上!

かなりマイナーな様式も含まれているため、すべてを網羅的に理解するのは難しいです。

特によく出てくる

  • ロマネスク様式
  • ルネサンス様式
  • ゴシック様式
  • バロック様式

を最初に理解しておくと、文化遺産の勉強がしやすくなります!

本記事ではロマネスク様式の特徴と、該当する遺産を国ごとにまとめてみました。

建築様式一覧を確認したい方は、こちらの記事がオススメです。 ※準備中です

そもそも建築様式って何?ロマネスク様式とは

建築様式:ある時代や地域の建築に共通する構造や設計思想のこと

ロマネスク様式は、10世紀末〜12世紀にフランス、ドイツ、イタリア、イベリア半島などで流行った建築様式です。

ロマネスク建築のキーワード

  • 石造り
  • 厚い壁
  • 小さな窓
  • 交差ヴォールト
  • ティンパヌム(半円形の壁面装飾)

などが、ロマネスク様式の建物に共通しています。

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ロマネスクは「ローマ風」という意味!

ロマネスク様式のはじまり

火災に負けない「石造りの屋根」を作ろう!

ロマネスク様式の前には、ビザンツ様式が広まっていました。

ビザンツ様式の聖堂や修道院は、天井が木で作られていて、火災に弱いというデメリットがあります。

火災に強い石を、屋根にも使いたい!でも重さで落ちちゃうのは困る!

この課題を解決したのがロマネスク建築です。

ロマネスク様式の特徴

壁を分厚くして耐久性をアップ!

屋根を支える支柱や壁を分厚くして、耐久性を高めています。

窓のサイズを小さくアーチ状にして、ガラス窓に負荷がかからないようになっています。

このため、建物内部には光があまり差し込みません。

ロマネスク様式の建物は、威厳や重厚さを感じさせる見た目をしています。

屋根の重さを分散する「交差ヴォールト」の登場

木造の平らな屋根から、かまぼこ型の半円屋根へ、そして交差ヴォールトの屋根へと変化していきました。

交差ヴォールト:半円アーチ型の屋根を、2つ組み合わせてできた屋根

アーチ構造は、天井の重さを柱に流す役割を果たしています。

このアーチを組み合わせることで、屋根の強度を上げています。

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半円型屋根は、半円筒ヴォールトを呼ばれているよ!

「ティンパヌム」がトレードマーク

ティンパヌム:半円アーチで囲まれた出入り口上部の装飾

ティンパヌムは「まぐさ」と半円アーチで囲まれた部分で、聖書など宗教的な場面が描かれています。

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「まぐさ」は、入り口部分にある、建物の重さを支える横石のこと!

ロマネスク建築は装飾が少ないため、建物の顔ともいえる出入り口のティンパヌムに自然と目線がいきます。

世界遺産に登録されているロマネスク様式の建物

イタリアのロマネスク建築

・ドゥオーモ・ディ・ピサ(ピサ大聖堂) 「ピサのドゥオーモ広場」の構成資産

・モデナ大聖堂 「モデナ:大聖堂と市民の塔(トッレ・チヴィカ)、グランデ広場」の構成資産

・サン・フランチェスコ大聖堂 「アッシジのサン・フランチェスコ聖堂と関連建造物群」の構成資産
※基本的にゴシック様式だが、下堂のアーチなどがロマネスク様式

エルサレムのロマネスク建築

・聖墳墓教会 「エルサレムの旧市街とその城壁群」の構成資産

オーストラリアのロマネスク建築

・王立展示館 「王立展示館とカールトン庭園」の構成資産
※ロマネスク、ビザンツ、ルネサンスの融合

クロアチアのロマネスク建築

・聖ロヴロ大聖堂 「歴史都市トロギール」の構成資産
※ロマネスク、ゴシック、ルネサンスが混在

スペインのロマネスク建築

・アストゥリアス王国とオビエドの宗教建築物群

・ボイ渓谷のカタルーニャ風ロマネスク様式の教会群

スロバキアのロマネスク建築

・鉱業会館 「バンスカー・シチアウニツァの鉱山都市と近隣の技術遺産」の構成資産

チェコのロマネスク建築

・プラハ城の聖イジー教会 「プラハの歴史地区」の構成資産

デンマークのロマネスク建築

・ロスキレの大聖堂

ドイツのロマネスク建築

・シュパイアの大聖堂(聖マリア・聖ステパノ大聖堂)

・ヴァルトブルク城

・ヒルデスハイムの聖マリア大聖堂と聖ミヒャエル聖堂

・聖ゲオルク教会 「修道院の島ライヒェナウ」の構成資産

フランスのロマネスク建築

・サン・トロフィーム聖堂 「アルルのローマ遺跡とロマネスク建築」の構成資産

・サン・セルナン教会、サント・フォワ修道院附属聖堂 「フランスのサンディアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の構成資産

・サント・マドレーヌ教会 「ヴェズレーの教会と丘」の構成資産

・サン=サヴァン・シュル・ガルタンプ修道院付属教会

ベルギーのロマネスク建築

・トゥルネーのノートル・ダム大聖堂

モンテネグロのロマネスク建築

・聖トリプン大聖堂 「コトルの自然と文化歴史地域」の構成資産

ロマネスク建築からゴシック建築へ

ヨーロッパの建築様式は、政治的・経済的な事情や、宗教の発展などに伴って、前の時代に流行った様式を受け継いだり逆らったりしています。

ロマネスク様式のあとに流行ったゴシック様式は、採光や高さが特徴で、屋根のつくりも進化しています。

ゴシック様式については以下の記事で解説していますので、合わせて読んでいただけたら嬉しいです!

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日本はロマネスク建築が少ないですが、東京都国立市にある「一橋大学兼松講堂」にはロマネスク様式の要素が散りばめられています!

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