【世界遺産検定】ルネサンス様式とは?ゴシック様式との違いも解説

世界遺産検定

世界遺産検定の勉強をしていると、

「ルネサンス様式ってなんだろう?」
「建築様式とか色々出てくるけど、何が違うの?」
「そもそも建築様式って何!?」

と感じることはありませんか?

世界遺産検定のテキストに登場する建築様式は、なんと30個以上!

かなりマイナーな様式も含まれているため、すべてを網羅的に理解するのは難しいです。

最初は

  • ルネサンス様式
  • バロック様式
  • ロマネスク様式
  • ゴシック様式

あたりを理解しておくと、世界遺産の勉強がしやすくなります!

本記事ではルネサンス様式の特徴と、該当する遺産を国ごとにまとめてみました。

ルネサンス様式は、音楽や美術にも影響を与えていますが、今回は「建築」に着目していきます。

建築様式一覧を見てみたい方はこちら! ※準備中です

そもそも建築様式って何?ルネサンス様式とは

建築様式とは、ある時代や地域の建築に共通する構造や装飾、設計思想などの傾向のこと。ルネサンス様式は、14世紀〜17世紀のイタリアやフランスを中心に栄えた建築様式です。

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ルネサンスは「再生」「復興」という意味!

ルネサンス様式のキーワード

  • ヒューマニズム
  • 幾何学図形
  • 水平線
  • シンメトリー(左右対称)
  • クーポラ

ルネサンス様式のはじまり

神より人間を中心とした建築へ「ヒューマニズム」

ルネサンス様式の前には、神や天国への信仰心を表現したゴシック様式が広まっていました。

ゴシック様式は

  • 石造りの建物に高さを生み出すための構造
  • 宗教的な場面を描くカラフルなステンドグラス

などが特徴です。

フィレンツェ(イタリアの都市のひとつ)などの都市国家で経済や芸術が発展すると、

「宗教や権力ではなく、人間の尊厳を大事にしよう!」

というヒューマニズムの考え方が世間に広まります。

ヒューマニズム:さまざまな縛りや抑圧から人間を解放し、人間の尊厳を重視する考え方。

このヒューマニズムが広まって生まれたのが、調和や安定感を追求するルネサンス様式です。

ルネサンス建築の特徴

左右対称でバランスの良い外観

ゴシック様式とは対照的に、水平線を意識したつくりで高さは控えめ。

幾何学図形や黄金比を用いて、左右対称で均整の取れた外観をつくりあげています。

幾何学図形:正方形や円などのシンプルな図形!

調和やバランスを追求し、人間の理性や落ち着きを感じさせる姿になっています。

ギリシャ・ローマ建築の要素

古典主義様式とも言われるギリシャ様式とローマ建築。

ルネサンス建築には、古代ギリシャの特徴「列柱」が用いられています。

等間隔に配置された柱は、バランスや調和を表現するのに効果的!

ローマ建築の要素であるアーチやドームも、ロマネスク様式に引き継がれています。

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古代の建築様式を用いて、原点に立ち返ろう!

クーポラ(丸屋根)がトレードマーク

クーポラ(キューポラ):建物や屋根の上部に置かれる半円形のドーム型屋根

ルネサンス様式の代表とも言われるのが、フィレンツェの大聖堂に置かれた赤いクーポラ。

ドーム屋根の建設担当を決めるコンテストで優勝した建築家「フィリッポ・ブルッネレスキ」が設計しました。

クーポラの上部には、ランターンと呼ばれる小さな構造物がついていて、採光や換気の役割を果たしています。

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クーポラの語源は、イタリア語で丸屋根やドームを意味する「cupola」

「ゴシック様式」と「ルネサンス様式」はココが違う!

・ゴシック様式:神や天国を意識して垂直的な高さを求めた

・ルネサンス様式:人の尊厳や調和を意識して、水平線や安定感のある形を求めた

世界遺産に登録されているゴシック様式の建物

イタリアのルネサンス建築

・サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂 「フィレンツェの歴史地区」の構成資産
※ゴシック様式とルネサンス様式が混在

・ヌオーヴォ城 「ナポリの歴史地区」の構成資産
※ナポリ王宮にも一部ルネサンス要素がある。

・サンタンドレア大聖堂 「マントヴァとサッビオネータ」の構成資産
※ドゥカーレ宮殿はゴシック様式とルネサンス様式が混在

・ヴィッラ・メディチェア・ラ・ペトライア、ヴィッラ・メディチェア・ディ・カステッロなど 「トスカーナのメディチ家の別荘と庭園」の構成資産

・ピエンツァ大聖堂 「ピエンツァの歴史地区」の構成資産
※外観正面がルネサンス様式

ヴァティカン市国のルネサンス建築

・サン・ピエトロ大聖堂 「ヴァティカン市国」の構成資産

スペインのルネサンス建築

・インディアス古文書館 「セビーリャの大聖堂、アルカサル、インディアス古文書館」の構成資産
※アルカサルは、ムデハル様式やルネサンス様式、ゴシック様式が混在している。

・サンタ・クルズ美術館 「古都トレド」の構成資産
※階段や手すりがルネサンス要素

チェコのルネサンス建築

・リトミシュル城 「リトミシュル城」の構成資産
※ルネサンス様式の柱廊がある

ドイツのルネサンス建築

・ブレーメン市庁舎 「ブレーメンのマルクト広場にある市庁舎とローラント像」の構成資産
※ゴシック様式で建てられ、正面の装飾がルネサンス様式で増築された。

フランスのルネサンス建築

・ルーヴル美術館 「パリのセーヌ河岸」の構成資産

・シャンボール城、アゼ・ル・リドー城、シュヴェルニー城、ヴィランドリー城など多数 「ロワール渓谷:シュリー・シュル・ロワールからシャロンヌまで」の構成資産

ポーランドのルネサンス建築

・ザモシチ市庁舎 「ザモシチの旧市街」の構成資産

・ヴァヴェル城のジグムント礼拝堂、織物会館 「クラクフの歴史地区」の構成資産

ルネサンス建築からバロック建築へ

ヨーロッパの建築様式は、政治的・経済的な事情や、宗教の発展などに伴って、前の時代に流行った様式を受け継いだり逆らったりしています。

ルネサンス様式のあとに流行ったバロック様式は、幾何学的な形やバランスから抜け出した、豪華な装飾のある外観が特徴です。

バロック様式については、別の記事で書いていく予定なので、合わせて見ていただければ幸いです。

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京都府庁旧本館(京都府)には、左右対称の外観や、バルコニーの列柱などルネサンス様式の要素が散りばめられています!

こちらの記事について、情報の修正や削除が必要な場合は、お手数ですが「お問い合わせフォーム」よりご連絡ください。

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